無農薬を義務化せよ! 貧乏人は飢えて死ね?

 安部司が登場する「食育推進全国大会」が近づいた今、こんな香ばしいニュースが。

菅原文太さん食育語る 知事とトークセッション「無農薬の物を」

 佐賀市で開かれる第5回食育推進全国大会(12、13日)のプレイベントとして、俳優菅原文太さんと古川知事のトークセッションが5日、同市松原のシアター・シエマで行われた。山梨県農業生産法人を設立した菅原さんは、来館者約130人を前に、農業や食への思いなどを語った。

 この日は、韓国のドキュメンタリー映画「牛の鈴音」の上映会があり、同映画の題字を書いた菅原さんが招かれた。題字を書くことになった経緯や「牛の鈴音」の見所などを時折、会場の笑いを誘いながら語った。

 トークセッションで菅原さんは、農業や食の重要性についても強調。「作っても作っても蓄えができず、借金しなければ継続できない農業はおかしい」と述べた。

 農業に従事する若者へのメッセージを求められ、「農薬なんて良いはずがない。少しくらい収穫が減っても農薬を使わず、日本の農業を変えていく義務がある」とエールを送った。最後は食育について問われ、「子どもたちには無農薬の良い物を。今からでも間に合う」と呼びかけた。
(2010年6月6日 読売新聞)

 高い無農薬野菜と、安い慣行栽培の野菜がある。そうやって、消費者に選択肢が与えられているなら、まあいい。金満奥様が、「おしゃれな自然食品店」で高い無農薬野菜買って、自己満足に浸る。それは勝手だ。わしはそういうものに特段の価値を見出さないので、安い慣行栽培の野菜を選ぶ。それも個人の自由だ。

 ところが菅原文太は、「無農薬」を「義務」にしたいらしい。高い無農薬野菜買えない貧乏人は、飢えて死ねということらしい。そういう理屈でなければ、筋は通らんぞ。