開設の辞

 さて、ある人物を批判するために、わざわざ専用のブログを開設したわけだが、ネットで検索しても、この人物の著書のamazonmixiのレビューにしても、批判的なものが、自分が書いたものが真っ先に出てくるくらい、少ないのがおかしいと思ったわけである。ネット上に、きちんと批判したものを置いておこうと思い立ったわけだ。

 さて、その人物こと、「食品添加物の神様」安部司の近著が出た。買っていないが(印税を貢ぐわけには行かないのでね)

『なにを食べたらいいの?』

「立ち読み」で前書きを読んでみたが、いやはや、脳味噌が沸騰しかけたね。「毒餃子」と、健康被害の出ていない「汚染米」(「事故米」というか「汚染米」というかでメディアの程度がわかろうというものだ)、「食品偽装」という、次元が違う問題を一緒くたに論じている。不勉強なマスコミは「食の安全神話が崩壊」とか書き立てるが、プロはやっちゃダメだろ。

 そして、法に適っていても、疑問視される問題があります。
 食品添加物です。
 添加物の化学物質に毒性があるかどうか、人体実験をもとに認可されていない以上、安全性が完全に解明されているとはいえません。しばしば突然の使用禁止が起こるのは、その証明です。

「安全性が完全に解明」するのは、悪魔の証明というやつだ。人体実験なんて出来ないから、動物実験のNOAEL(無毒性量)に安全係数を掛けているわけだ。『食品の裏側』では、「ネズミが死んだ量から基準を決めている」と大嘘を書いていたのだがね。

特に、小さなお子さんをお持ちの親御さんに聞かれます。食事を作っているのはお母さん、主婦の方が多いから、そういった質問は女性からが多い。

『食品の裏側』は、とにかく、「バンバン添加」「ドンドン添加」と過剰な修飾語で埋め尽くされて、頭がクラクラしそうだったけど、、理屈より情に訴えるやりかただな。営業マンとしては嘘も方便なのだろう。批判に対して、「一般の主婦の方にも理解しやすいように、化学的論証の部分を大幅に省略しており」云々と言っているようだが、「一般の主婦」を馬鹿にするやり方だというのを分かっているのだろう。

私は、翌日会社に辞表を出しました。

 あれ、『食品の裏側』では「翌日会社を辞めました」じゃなかったのかね? 言うことがコロコロかわる奴を信用してはいけない。

モラルのない人間は、厳罰に処するべきです。

 いやはや、盗人猛々しい。その言葉、アンタにそっくりお返しするよ。