ポピュリズムの怖さを見た

 片道2時間、車を飛ばして、安部司の講演に行ってきた。今もはらわたが煮えくり返って気が狂いそうなので、詳しいレポートは頭を冷やしてから。しばしお待ちを。

 最後の質疑応答で私が発言し始めたら、一人置いて隣の席にいたオッサンが、まるで「与党総会屋」の如く怒鳴って妨害した。するとあろうことか、聴衆(殆どが年輩のご婦人)からも「そうだそうだ」と言わんばかりの声。まさに、アジテーションされた大衆がポピュリズム化する過程、その怖さを、まざまざと見せ付けられた思いである。かつて、日本が軍国主義へと突き進んでいった時代も、そうだったのかもしれない。

 はっきり言おう。場所は兵庫県神崎郡福崎町柳田國男が草葉の陰で泣いている。