福崎町に対する質問状

安部司氏の講演会に関して、確認したいことがございます。また、謝罪を求めます。

福崎町保健センター ○○様
福崎町文化センター ××様

 5月2日にエルデホールで開催された、安部司氏の講演会に参加いたしました。ところが、当方の期待を大きく殺がれるものでありました。つきましては、以下の項目に関して、早急に、誠意のあるご回答、及び、不手際があったことの責任を認めて、謝罪を求めたいと存じます。

(1)安部氏を講師として招聘した経緯

 安部氏の主張に関しては、科学ライターの松永和紀氏、健康食品管理士認定協会理事長で千葉科学大学教授の長村洋一氏、東京大学名誉教授の安井至氏らが厳しく批判しております。また不肖私は、安部氏の主張がいかに無批判に市民に受け入れられているかと言う現状を嘆いた上で、「あべしの裏側」という、相手を喰ったようなタイトルのブログを開設し、批判の論陣を張っております。「食品添加物の神様と呼ばれた」と著書で自慢げに書いている安部氏は、食品業界ではほぼ無名だということです(私は食品業界とは関係ありませんが)。
 福崎町に食品企業は進出するのをやめようと、私は公に訴えます。安部氏が見せた加工食品のパッケージに、ヒガシマルさんの製品があったのを、私は見逃しませんでした。同じ事をたつの市でやれば、顰蹙ものでありましょう。

(2)担当職員は、安部氏の著書の誇張や欺瞞に気づかなかったのか

 インターネットは情報の宝庫です。厚生労働省農林水産省日本食品添加物協会等は、様々な情報を提供しています。調べれば、たかが一人の「神様」の著作に、事実に反する記述が多く含まれていることに気づいたはずです。

(3)なぜ、質疑応答を打ち切ったのか

 講演の最後で私が発言しようとすると、聴衆からは野次が飛び、おそらく町の職員と思われる男性司会者も、困惑したような表情で打ち切ろうとしました。
 こんな嘘だらけの講演で、質問や反論すらさせない、それも卑しくも、憲法記念日を前にした福崎町当局の態度として、許されるものでありましょうか。これでは戦時中の「進め一億火の玉だ、反対する奴非国民」と同じではないですか。これは、憲法で全体の福祉者と謳われた公務員にあるまじき極めて由々しき行為、担当者の責任問題に発展しましょう。

 以上の点に付きまして、速やかなる回答及び、責任者の謝罪を求めたいと存じます。